平成22年度の決算について

市バス事業について

平成22年度は1日平均約32万人(21年度は32万人)のお客様にご利用いただき、運輸収益は168億円(対前年2億円の増)、収入全体では245億円(対前年5億円の増)でした。運輸収益の増加は平成23年2月に実施しましたバス学生全線定期券の値下げ等乗車券制度の改善などによるものです。
一方、支出は、給与カットの継続、再雇用・嘱託職員の活用等による人件費の削減などに努めましたが、軽油価格の上昇による自動車燃料費の増や地下鉄桜通線野並・徳重間の開通に伴い実施した市バス路線再編経費の増などにより229億円(対前年2億円の増)でした。この結果、収支は16億円の黒字で、前年度に比べ3億円の改善となりましたが、資金不足額は、60億円となり依然として多額となっています。資金不足比率も31.7パーセントと、地方財政健全化法に基づく経営健全化基準(20パーセント)を大幅に上回っている状況です。
今後は、健全な経営基盤を確立することをめざして、平成22年3月に策定した「市営交通事業経営健全化計画」に掲げた利用促進や経費節減など諸施策を着実に推進してまいります。

平成22年度市バス事業損益計算書イメージ

地下鉄事業について

平成22年度は1日平均約116万人(21年度は115万人)のお客様にご利用いただき、運輸収益は685億円(対前年1億円の増)、収入全体では793億円(対前年16億円の減)でした。運輸収益の増加は平成22年3月に実施しました学生定期券の新設等乗車券制度の改善などによるものです。
一方、支出は、地下鉄桜通線野並・徳重間の開通などによる経費の増がありましたが、駅務業務委託の実施や給与カットの継続、再雇用・嘱託職員の活用等による人件費の抑制、減価償却費や支払利息の減少などにより751億円(対前年14億円の減)でした。この結果、収支は42億円の黒字となりましたが、累積欠損金は3,105億円と依然として多額となっており、実質資金不足額は2,485億円となるなど、厳しい状況です。
今後は、健全な経営基盤を確立することをめざして、平成22年3月に策定した「市営交通事業経営健全化計画」に掲げた利用促進や経費節減など諸施策を着実に推進してまいります。

平成22年度地下鉄事業損益計算書イメージ

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