藤井 利彦
Fujii Toshihiko
桜通線運転区 運転助役
1994年(入庁28年目)
進化を続ける交通事業。 時代は変われど、 お客さま第一の考えは変わりません。
“好き”を仕事にできる幸せ
小さい頃から電車やバスが大好きで、乗り物に関わる仕事に就くことが夢でした。現在は、徳重操車に勤務しています。徳重車庫内には常時4〜6編成ほどの車両があり、1日の車両の動きを決めたり、車庫内での車両の移動、徳重車庫から徳重駅への出庫、さらに徳重駅から徳重車庫への入庫車両を運転しています。車両の出庫時には、車両内や運転席の簡単な点検も行っています。
電車好きが高じて交通局に入ったので、毎日電車のことを考えながら仕事ができることが、私にとってのやりがいでもあり喜びでもあります。単純に、ただただ楽しいですね。でも、大好きな電車が仕事になったので、今ではバスの方を好きになってしまいました(笑)。
延長開業に携われ、貴重な体験も
平成23年3月27日の、桜通線の野並・徳重間の延長開業に携われたことが、特に印象深い仕事です。延長開業用の新造車6050形の試運転を任されたり、ホーム柵の搬入電車に乗務して普段はできない逆方向に運転したりと、貴重な体験になりました。この6050形は、それまで2つあったハンドルが1つになるなど、様々なものがコンパクトになり、進化を実感するものでした。運転席の後ろの窓が左右2カ所になったり、行先表示器が方向幕からLEDになったり…。あの時の感動は今も覚えています。たまたま延長開業時期が、桜通線運転区所属だったタイミングと重なったからこそできた仕事で、ありがたかったですね。とはいえ、開業準備の書類作成やダイヤに合わせた資料の作成など、大変なこともありましたよ。今となっては、それもいい思い出です。
6050形と旧車両
運転席の手元の様子
タイミングというキーワードで考えれば、市営交通100周年という特別な年を職員として迎えられることも嬉しく思っています。
100周年を迎える市営交通は、次の100年へと一歩一歩進んでいきます。その中でも、お客さまあっての市営交通です。お客さまの声に耳を傾け、ニーズに応えることで、お客さまに喜んでいただけるように、仲間と共に取り組んでいきたいと考えています。