令和4年度の決算について

市バス事業について

令和4年度は、1日平均30万人のお客さまにご利用いただき、運輸収益は145億円となりました。また、資産の有効活用や広告料収入、バス事業運営費負担金など運輸雑収は35億円、一般会計補助金など営業外収益は62億円で、経常収入は合計242億円となりました。
経常支出は、運転士をはじめとした職員の人件費が134億円、自動車燃料費や施設の修繕費など経費が102億円、減価償却費が11億円、支払利息など営業外費用が4億円で、合計251億円となりました。
この結果、経常収支、純損益はともに9億円の赤字と、3年連続の赤字となり、また、累積欠損金も352億円となるなど、非常に厳しい経営状況となっています。

市バス損益計算書イメージ

地下鉄事業について

令和4年度は、1日平均115万人のお客さまにご利用いただき、運輸収益は655億円となりました。また、資産の有効活用や広告料収入など運輸雑収は59億円、一般会計補助金など営業外収益は80億円で、経常収入は合計794億円となりました。
経常支出は、運転士をはじめとした職員の人件費が264億円、電車動力費や施設の修繕費など経費が212億円、減価償却費が238億円、支払利息など営業外費用が41億円で、合計755億円となりました。
この結果、経常収支、純損益はともに39億円の黒字と、3年振りの黒字となりましたが、累積欠損金は2,080億円、資金不足額522億円に資金不足を補てんするための資金手当債(平準化債、緩和債)の残高を加えた実質資金不足額は1,897億円と多額となるなど、非常に厳しい経営状況となっています。

地下鉄損益計算書イメージ

総括

令和4年度の1日当たり乗車人員は、市バス事業、地下鉄事業ともに増加したものの、新型コロナウイルス感染症の影響が続き、影響前の令和元年度と比較するとバスが85%、地下鉄が86%の水準に留まりました。事業の根幹である運輸収益の大幅な減少が続き、非常に厳しい経営状況になっています。
令和5年度の乗車人員も令和元年度との比較ではいまだ大幅な減少が続いている他、人件費やエネルギー・資材価格の高騰など社会経済情勢の変化に伴う経費が増加しており、非常に厳しい経営状況が続いています。
今後も、新型コロナウイルス感染症の影響による事業環境の変化や、エネルギー・資材価格の高騰など社会経済情勢の変化に的確に対応するとともに、引き続き経営改善に取り組み、経営基盤の強化をめざします。

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