地下鉄では、安全・安心・快適にご利用いただくため、各種の電気設備が設置されており、それらの設備が正常に動作するように日夜、補修や定期的な検査を実施して維持管理に努めています。
これらの仕事は、お客様の目に触れることはありませんが、地下鉄の安全な運行を陰で支える重要なものです。

変電所は、電力会社から数万ボルトの高い電圧で受電し、電気の種類や電圧を変換して、電車や駅の電気設備などに電気を送る役割を果たしています。
変電所の保守は、交通局の管理の下で、一定の現場作業を専門の会社に委託しています。一部の変電所では、すべて交通局の職員が直接現場作業を行っています。

変電所から送り出される電力を、電車に供給する剛体電車線やサードレール、駅へ配電する線路及び駅に設置された防災設備や照明設備などを総じて電路設備といいます。
これらの電路設備の保守は、交通局の管理の下で、一定の現場作業を専門の会社に委託しています。

電車同士が衝突したり、ポイントで脱線をしないように、電車を安全に制御する設備を信号設備といいます。
点検や故障の修理は、交通局の職員が直接現場で作業をします。簡単な点検は昼間行っていますが、重要部の点検は、電車の営業が終わった後、夜間作業で行います。

地下鉄では、駅や運転指令室間の電話、電車と運転指令室間の列車無線設備、駅放送装置等の重要な通信設備が設備されています。これらの設備は、交通局の職員が直接点検したり修理を行っています。