設備・車両ガイド

東山線車両 5050形

概要

1.5050形(東山線)について

平成4年に3編成導入した後、平成12年まで順次導入し、全27編成(162両)となっています。
前面のデザインは5000形のイメージを踏襲し東山線車両としての特色を出しました。2本の黄色のラインカラーを配しすっきりとしたデザインとしています。
また、平成16年3月より、東山線が打子式ATSから車内信号式ATCになったため、それに伴う車両の改造を行いました。
平成27年度より、東山線可動式ホーム柵に対応するため、可動式ホーム柵車上制御装置を設置しています。
平成28年度からは、経年劣化した電気機器装置を順次更新しています。

5050形車両外観写真

2.車内について

客室はホワイト系でまとめ、座席はバケットタイプとして座り心地の向上を図り、優先席を連結寄りに新設しています。また、座席上部には荷棚を設置し、両先頭車には車いすスペースを設けています。
客室内車端部には、行先、次駅名、扉の開閉方向、乗り換え等を表示する車内案内表示装置を設けています。また、平成7年以降の車両には、従来の車内案内表示装置に加え、扉上部に路線図式表示器を設置しています。

5050形車両車内写真

3.乗務員室について

乗務員室は、視界の確保を図り、貫通扉はプラグイン式外開き構造としています。運転台は横置きデスクタイプとしレバーハンドル式としています。

5050形車両乗務員室写真

4.主要機器について

台車は、構造の簡素化、軽量化、省メンテナンス化を図るためボルスタレス構造を採用しています。
制御方式は回生制動付きのVVVFインバータ制御方式とし、交流モータを駆動すると共に、車上検査システムを装備したことにより大幅な保守の近代化を図っています。

5050形車両正面写真

主要緒元

形式 5150形 5250形 5350形 5450形 5550形 5650形
車種 制御車 電動車 電動車 電動車 電動車 制御車
質量(t) 21.4 25.2 25.2 25.2 25.2 21.4
定員(人) 96 107 107 107 107 96
座席数 32 40 40 40 40 32
軌間 1,435mm
電気方式 直流600Vサードレール方式
車体構造 オールステンレス製
最大寸法
(長×幅×高)
15,580×2,546×3,440mm
床面高 軌条面上 960mm
ボギー
中心間距離
10,000mm
台車 ボルスタレス空気バネ台車
車輪 SAB形弾性車輪
基礎ブレーキ 空気圧式ディスクブレーキ
主電動機 三相かご形誘導電動機 75kW×4(台/両)(5250,5350,5450,5550形)
制御装置 電力回生ブレーキ付VVVFインバータ制御(5350,5550形)
ブレーキ装置 NSC遅れ込め制御付き電気指令式電空併用ブレーキ
補助電源装置 三相PTR静止インバータ 90kVA (5150,5650形)
冷房装置 天井集約分散式 14.6kW (12,500kcal/h)×2
列車無線装置 誘導無線式(発報信号、デッドマン通報機能付)(5650形)
信号保安装置 車内信号式ATC (5150,5650形)
自動列車運転装置 車上パターン式比例制御(5150,5650形)