地下鉄アクセスガイドの活用法
編集スタイルについて
この「地下鉄アクセスガイド」は、地下鉄に乗っている人が降車したホームから歩き始める視点で書かれています。そのため、地上から地下鉄へ向かう場合には説明が逆になります。「逆にして考える」のは、難しいことです。この案内をお読みいただく時、触知図で確認しながら、あるいはお手元にレーズライターをご用意され、地図を書きながら読んでいただくと理解が深まると思います。
「地下鉄アクセスガイド」の内容について
地下鉄アクセスガイドは「全体案内」、「ホーム」「ホームから改札口へ」「改札口から出口へ」「乗り換え」から構成されています。駅によっては「乗り換え」がないもの、一部項目が追加されているものがあります。以下に各項目を読む上での注意事項を記載します。
全体案内
ホームの形状、改札口・階段・出口等の数、地上との対応などおおまかな駅の構造や配置が書かれています。ここで駅の全体像をイメージしてください。
なお、ここで使われる島式ホームとはホームの両側に線路があるホームを、相対式ホームとは、ホームとホームの間に線路があるホームをさします。
ホーム
地下鉄の進行方向、階段・エスカレーター・エレベーターの位置や向き、音響案内の有無などホームに関する情報がさらに細かく書かれています。乗車位置や降車位置を決めるとき、ホーム上の移動をするときなどの参考にしてください。
階段のホーム上の位置を「北端、中央北より、中央、南より」のように表現しています。次の「ウ.ホームから改札口へ」の中では、この位置を用いて階段名を表現しています。
階段・エレベーター・単独のエスカレーターには最寄りの乗降口番号が書かれていますが、これはこの降車口から降りて、地下鉄の進行方向に進むと視覚障害者誘導用ブロックがあり、階段等へ誘導されることを示しています。
改札名は実際に駅で使用されている名称をそのまま使用しています。
その他、音響案内・防護柵・ホーム端の横断ブロックの有無などの視覚障害者向け設備の情報が書かれています。
ホームから改札口へ
階段・エレベーターを上ったところから改札口までのルートが書かれています。
距離については、誤解を招かないために具体的な距離で表しています。右折、左折についても、随時表現の中に東西南北の方位を入れることで、少しでも勘違いのないようにしています。人により利用方法の異なる移動情報を避け、視覚障害者誘導用ブロックに沿って移動することを前提とした案内をしています。
分岐とは、視覚障害者誘導用ブロックが別の方向、あるいは複数の方向に分かれている部分をさします。分岐にはその形状によって「右への分岐、T字の分岐、十字の分岐」といった表現を使用しています。これに対し、「直進、右折、左折」は、分岐がなく、視覚障害者誘導用ブロックに沿って移動することを表しています。
分岐には「A分岐」のように、Aから始まるアルファベットの名称がついているものがあります。一度進んだ後、分岐に戻って再び別方向に移動するときに、どこの分岐をさしているのか誤解を招かないように使用しています。
改札口から出口へ・乗り換え
最寄の改札口から出口までのルートが書かれています。また、複数の地下鉄路線が乗り入れている駅では、さらに乗り換えのルートが記載されています。「改札口から出口へ」、「乗り換え」の案内の中でも「ウ.ホームから改札口へ」と同様の表現が用いられています。
触知図について
駅施設すべてについてではありませんが、駅の中で、構造が複雑で理解が難しい部分、利用する頻度が高い部分を中心に触知図を作成しています。「地下鉄アクセスガイド」を読まれる際にお手元において、あるいはお出かけ前のご確認用としてお使いください。
なお、触知図内の分岐付近に書かれたアルファベットは本文で使用されているアルファベットに対応しています。
触知図は、各年度の募集の際に申し込まれた方に配布します。
ページ番号について
「地下鉄アクセスガイド」では、ページ番号のところで、駅名とその年度に発行された案内の何ページ目かという2つの情報を掲載します。例えば、平成17年度に発行された金山駅編の1ページ目の場合、「かなやま 17-1」のようにページ番号が当てられます。
駅名は原則そのまま使用しますが、文字数が多い場合、別のわかりやすい表現を用いる場合もあります。
全駅作成した時点で、目的の駅の案内をみつけやすいように、このページ表示を使用した索引を作成する予定です。ご自身で「地下鉄アクセスガイド」を管理する上でもご活用ください。