職員インタビューINTERVIEW

地下鉄運転士

鶴舞線運転区岩田 晃典

Akinori Iwata

H21.1 入局

岩田の写真、仕事内容・魅力
仕事内容・魅力

ハンドルに感謝を込めて

私は地下鉄の運転士として、列車の運転をはじめ安全を確保するための各種点検、故障時の応急処置、事故や災害発生時の対応などの仕事をしています。また、車掌業務や駅務業務を担当する日もあります。

運転士の仕事で一番大切なことは、たくさんのお客さまの生命をお預かりしていることを常に意識することです。例えば、鶴舞線のN3000形車両は定員で約860名(座席数は294)のお客さまにご乗車いただけます。安全を最優先に何事もなくお客さまを目的地までご案内することが求められます。

お客さまは一人ひとりそれぞれの思いがあって列車に乗られています。運転士はお客さまと直接対面することはあまりありませんが、お客さま一人ひとりの大切な思いを背中に感じて仕事をしています。駅務員や車掌は言葉や表情によって感謝をお届けしますが、運転士は衝撃の少ない運転操作を心がけるなどハンドルに感謝の気持ちを込めています。ブレーキ時などに車内からの音で感謝をお届けできたかを感じられ、そこに運転士の仕事のやりがいを感じています。

岩田の写真、夢・目標
この仕事を選んだ理由

地元の発展に貢献できる

私は出身地である名古屋市に愛着があり、地元密着で長く働ける仕事を探していました。求職中、地下鉄に乗っていたときに、たまたま車内広告で交通局の求人を見かけたことが始まりです。

交通局のことを調べていくうちに、鉄道の仕事は小さなミスが大きな事故の原因になるため、ルール・手順を確実に守ることや自己管理ができること、周囲と協力して仕事を進められることなどが特に大切であることを知りました。そして、そのような仕事が自分に合っていると思いました。

また、毎日115万人以上(当時の一日当たりの地下鉄利用者数)の人の役に立てる仕事は他には多くないことや、名古屋市のまちづくりに重要な役割を果たしていることに魅力を感じました。この仕事なら長く続けられ、地元の発展に貢献できると考えました。

私は特別に鉄道が好きというわけではありませんが、子どもの頃から鶴舞線の沿線に住んでおり、地下鉄には慣れ親しんでいました。実際に交通局で鶴舞線の駅務員や車掌、運転士として仕事をしたときは感慨深いものがありました。

岩田の写真、仕事と私生活の両立(ワークライフバランス)
仕事と私生活の両立
(ワークライフバランス)

時間管理のしやすい仕事

運転士の勤務形態は、早番、遅番、中休(朝夕のラッシュ時間帯に勤務し、昼間は勤務時間外)、泊まり勤務などがあります。その中で分単位で細かく勤務時間が決まっています。不規則な勤務に慣れるまでは大変でしたが、事故などのトラブルがなければ、時間管理がしやすく、ワークライフバランスを実現させられます。また、平日に自由な時間が持ちやすいなどのメリットもあります。

運転士の体調管理はお客さまの安全・安心に直結するので、無理のない私生活の予定を立てるようにしています。また、中休などの空き時間を効率的に使うことを心がけています。例えば、中休時間に家事を済ませたり、平日の日中にしかできないことをしたりして時間を有効に使っています。そのような工夫をして、休日は旅行に行ったり、趣味の時間に充てたりしています。

夢・目標

新しい職種に挑戦

運転士としてさらに運転技術や知識の向上に努めて、経験を積みたいという気持ちもありましたが、今後は助役の業務を担当することになりました。

運転士は列車の責任者、助役は全体の管理者という違いがあります。助役は周りの職員が働きやすいように、早め早めに段取りをすることが大切だと考えています。お客さまや他の職員から信頼される助役になれるよう努力し、係長昇任試験に挑戦したいと思っています。交通局では新しい職種になっても、本人の希望により過去に担当した職種に降任できる制度があるため、安心して新しい職種に挑戦できるということも良いところだと思います。

運転士としての残りの期間は、最後まで安全最優先を徹底して無事故で終わることが最後の目標です。また、一番思い入れのある車両で今までで一番の運転をして終わることがささやかな夢です。

SCHEDULE一日の仕事の流れ

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